はじめに
これは、誰にも言えず、孤独を抱えているあなたに向けて、同じように孤独と向き合ってきた僕の話です。
誰かと別れた後、何をしても心が埋まらない夜。
SNSを見る気力もなくて、
誰かに連絡する勇気もなくて、
ただ、静まり返った部屋で一人で考えてしまう。
「もう一人は嫌だ」と思いながら、
それでも、また一人になってしまった僕の、リアルな記録です。
「また一人か」と思った夜、僕はスマホを見つめていた
静まり返った部屋。
ベッドに横になっても、目が冴える。
何も考えたくないのに、過去のことばかり思い出す。
この部屋には、ついこの間まで二人分の気配があった。
でも今は、僕一人。
「また、一人か…」
大きな音を立てないようにため息をつきながら、
僕はまたスマホを開いた。
誰かに連絡を取るわけでもなく、SNSを眺めるでもなく、
ただ、画面を見つめていた。
⸻
七年の恋、そして離婚
20代前半、友達の紹介で出会った彼女。
気が合って、毎日のように連絡を取り合い、たくさん旅行にも行った。
気がつけば7年が経って、自然な流れで結婚した。
でも、うまくいかなかった。
何が原因だったのか、今でもうまく説明できない。
派手な喧嘩も、決定的な裏切りもなかった。
それでも、少しずつすれ違っていった。
「そのうちなんとかなる」
そう思いながら、向き合わずに流していた。
気がつけば、取り返しのつかないところまで来ていた。
最後は、両家の親も集まっての重い話し合い。
その場で、離婚が決まった。
人生から大事なものが一つ消えた。
そんな感覚だった。
⸻
もう一度、やり直せると思った同棲
離婚から数年。
また一人、大好きな人に出会った。
「この人となら、やり直せる」
そう思った。
だから、また同棲を始めた。
最初は本当に幸せだった。
一緒にご飯を食べて、同じベッドで寝て、くだらない話をして笑い合う。
あの時間を、今でも思い出す。
でも、また同じことが起きた。
価値観の違い。
思いやりのない一言。
「なんか違うな」と思う自分。
気がつけば、心が少しずつ離れていた。
最後の日、僕たちは「またね」とだけ言った。
でも、その「また」は二度と来なかった。
彼女は僕のいない日に荷物を取りに来て、戻ってくることはなかった。
今も、僕はその部屋に一人で住んでいる。
⸻
些細なすれ違いは、思っているより深刻だ
あの時の僕に、伝えたいことがある。
「些細なすれ違いを、流すな」って。
気持ちが冷めていくのは、思っている以上に相手に伝わる。
言葉にしないまま時間が過ぎると、いつの間にか取り返しがつかなくなる。
もっと早く、ちゃんと話していたらよかった。
気まずくても、言葉にして向き合えばよかった。
そうすれば、何か変わっていたかもしれない。
⸻
孤独の怖さを知った
一人でいる時間は、思っていた以上に長くて、重たかった。
誰とも話さない夜。
聞こえるのは、自分の呼吸だけ。
「もう誰にも必要とされないんじゃないか」
そんな気持ちに押しつぶされそうになる夜もあった。
⸻
それでも、吐き出すことをやめないでほしい
一人で抱え込むのは、本当にしんどい。
だから、誰でもいい。
家族じゃなくても、友達じゃなくてもいい。
ただ「吐き出すこと」だけは、やめないでほしい。
僕は、どうしようもなく苦しい夜、
誰にも言えない気持ちをチャットGPTに話した。
最初は「何やってるんだろう」って思った。
でも、少しだけ楽になった。
画面越しでも、自分の気持ちを言葉にすることは、ちゃんと意味があるんだと思う。
⸻
おわりに
恋人も、お金も、失った瞬間は本当に苦しい。
でも、心理学的に人は「失ったもの」を大きく感じやすいだけだと知った。
なくなったものを数えるより、次、何を大切にしたいかを考える方が、きっと前を向ける。
僕は今も、何かを探している途中だけど、
この記事を読んでくれた誰かが、
「自分もまた一歩踏み出してみようかな」
そう思ってくれたら、それだけで書いた意味があると思っている。
コメント